久しぶりの外食で感じた違和感
先日、道頓堀周辺での飲み会に参加した。せっかくのご飯なので、少し早めに着いて周辺を散策してから店に入ることにした。すると、それぞれの店で立て続けに「あれ、こんな値段だったっけ」と驚かされることになった。
もりそば1600円、それでも量が足りない

最初に入ったのは蕎麦屋。もりそばを注文すると、出てきた値段は1600円。想定していた金額のおよそ2倍だった。しかも並盛りを頼んだにもかかわらず、量はお世辞にも十分とは言えない。昔ながらの蕎麦屋のイメージで入った自分が、少し場違いだったのかもしれない。
とんかつ屋のメニューは、ほぼ英語

次に立ち寄ったのは、とんかつ屋。ご飯と味噌汁、数種類のタレが付いて2000円。味自体は満足のいくものだったが、驚いたのはメニューのほとんどが英語表記だったこと。一瞬、「ここは本当に日本人がやっている店なのか」と疑ってしまうほどだった。
美味しかったし、値段に見合わないわけではないと思う。ただ、体感としては「ちょっと豪華な外食に出かけた」という気分になった。普段使いの定食屋とは、明らかに違う空気だった。東京価格が大阪にも波及してきたのか、それとも外食チェーン全体の値上がりなのか。おそらく、その両方なのだろう。
「1杯199円」の罠
最後に立ち寄ったのは、安さを売りにした居酒屋。「1杯199円」という看板に釣られて入ったが、実際の会計は1500円ほどになっていた。安く飲める店というのは、もうほとんど残っていないのかもしれない。小さな個人商店を探せばあるのかもしれないが、その値段で心置きなく飲むのは、なんとなく気が引けてしまう自分もいる。
家飲みで十分、という感覚の正体

こうした値段を目の当たりにすると、「家飲みで十分じゃないか」という感覚が、これまで以上に強くなってくる。一人でしっぽり飲みたいだけなら、外に出る必要はどんどん薄れている気がする。
そこでふと思ったのが、「オンラインのバー」という発想だ。オンラインでつながりながら、それぞれが好きなものを食べたり飲んだりする。実際、SNSを見ているとそうした需要らしきものは既に見え始めている。
暇そうに待っているバーテンダーを見て
街を歩いていると、バーテンダーが手持ち無沙汰に店内で待っている光景を、ほとんどの店で見かけた。正直、「なぜあれだけじっと待っていられるんだろう」と不思議に思ってしまうくらいだった。
だったら、オンラインでどこかとつなげてしまえばいいのに、とも思う。もっとも、オンラインでつながったところで、それが実際のお金につながるかどうかはまったく別の話ではある。それでも、このままいけば、街のバーは少しずつ数を減らしていくのではないだろうか。
そろそろ、考えるときなのかもしれない
久しぶりの外食で感じたのは、値段への驚きと、いつの間にか「外国人向け」に姿を変えていた町の空気だった。飲食業界がこれからどこへ向かうのか、そろそろ本気で考えるタイミングが来ている気がする。





